肌荒れやむくみ、自律神経などを整える作用をもつ美容鍼ですが、施術を受けるうえで知っておくべき注意点があります。
今回のコラムでは美容鍼を受けるときの注意点や、施術後の正しい過ごし方についてくわしく解説します。
美容鍼に通うときの服装やイベントの何日前までに施術を受けるべきかについてもお伝えしていますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
美容鍼はイベントの何日前までに受けるべき?施術前の注意点
結婚式や記念日などの大切なイベント前に「美容鍼で肌の状態を整えたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
美容鍼は施術後に以下の反応を起こす可能性があるため、できればイベントの2週間前までに受けるのがおすすめです。
【美容鍼後に注意すべき反応】
- 内出血を起こすことがある
- 好転反応が出ることがある
- 多少の痛みを感じることがある
施術後は血流が促進されて代謝も活発になるため、しっかり水分補給してゆっくり過ごすよう心がけましょう。
内出血を起こすことがある
真皮層に刺激を与えて細胞修復するための自己治癒力を促す美容鍼は、鍼を刺すことでわずかに毛細血管が傷つき内出血を起こすケースがあります。
内出血はほとんどが数日、長くても2週間ほどでなくなります。
メイクで隠すことも可能ですが、大切なイベントの前に受ける美容鍼は2週間前までに済ませるのがおすすめです。
特に、体調が優れないときや普段からアザができやすい方は内出血を起こしやすいため、注意しましょう。
内出血が起きたときはすぐに保冷剤で冷やし、数日後にホットタオルで温めると比較的早く症状を抑えられます。
好転反応が出ることがある
美容鍼の施術後には好転反応または瞑眩(めんげん)反応と呼ばれる、頭痛や肌荒れなどの症状が現れる可能性があります。
好転反応は、身体が回復して調整の段階に入るための一時的な症状です。
【好転反応による主な症状】
- 眠気
- 倦怠感、脱力感、疲労感
- 発汗、発熱、めまい
- 頭痛、腹痛、歯痛
- 肌荒れ、吹き出物、かゆみ、発疹、湿疹
- 吐き気
好転反応はダーマペンなど美容鍼以外の美容治療や、ファスティングをした際などにも起きやすいとされています。
身体が回復するために起こる症状であり、施術が失敗したわけではなく副作用とも異なるためご安心ください。
起こりやすい方やどのくらいの期間続くのかについては、体質や施術時の体調により個人差があります。
くわしくは「好転反応」でも紹介しているので、あわせて参考にしてください。
多少の痛みを感じることがある
美容鍼は0.1~0.2mmほどの極細の鍼を肌に刺す施術ですが、痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、施術時の体調やコンディション、体質、部位などによっては多少の痛みを感じるときもあります。
Be shantiの美顔鍼コースではできる限り内出血によるアザや赤みの発症を抑えるため、身体全体を診て必要な場所にお灸を行っています。
もし強い痛みを感じたときは我慢せず、すぐに鍼灸師にお伝えください。
美容鍼に通うときの服装や化粧はどうする?施術時の注意点
美容鍼の施術を受けるときは、以下の点に注意しましょう。
【美容鍼を受けるときの注意点】
- 着脱しやすい服装にする
- 化粧をしたままの施術は可能だがデメリットもある
- 当日に施術を受けられないケースがある
美容鍼の効果を最大限に活かすためのポイントを、それぞれくわしく解説します。
着脱しやすい服装にする
専用の施術着に着替えることの多い美容鍼サロンですが、なかには私服で受けられるところもあり、着脱しやすい服装で行くのがおすすめです。
当日は施術を受ける部位をすぐに出せる、リラックスできる服を選びましょう。
ワンピースなどは避けて、セパレートタイプの服装にすると施術が受けやすくなります。
化粧をしたまま施術は可能だがデメリットもある
美容鍼は化粧をしたまま施術可能ですが、化粧崩れしやすいため落としてから受けることをおすすめします。
Be shantiでは化粧をした状態で施術した場合、パックなどのお仕上げができないケースがあります。
その際はヘッドケアなどに変更も可能ですが、できれば美容鍼をより効果的に受けるためにも化粧は控えて最後のパックまでお受けいただくと良いでしょう。
当日に施術を受けられないケースがある
美容鍼は以下の状況や症状がある場合、施術を控えていただく可能性があります。
【美容鍼を受けられない可能性のあるケース】
- 体調不良や寝不足
- 体力の消耗が激しい
- 日焼けや火傷の直後
- 顔や頭部に外傷や炎症がある
- 前日にたくさん飲酒している
美容鍼は血流や代謝を促進する作用があるため、熱があるときに施術を行うとさらなる体調不良につながります。
また、肌に炎症があったり前日に飲酒していたりするとコンディションが悪くなり、効果的な施術を受けられなくなる可能性があるでしょう。
美容鍼をより効果的に受けるためにも、体調が整っているタイミングで施術を受けるのがおすすめです。
ほかにも心配な症状がある方は、施術前のカウンセリングでご相談ください。
美容鍼のあとは運動や入浴をしてもいい?施術後の注意点
美容鍼の施術後は普段より血流が促進されて新陳代謝が高まっている状態のため、ゆっくりとお過ごしください。
血流や新陳代謝が促進されているときに無理をすると、施術後の変化に身体がついていかず不調につながる可能性があります。
また、美容鍼の効果を持続させるためにも、以下の過ごし方を意識しましょう。
【美容鍼後の過ごし方】
- 運動は控えて入浴は軽めにする
- しっかりと保湿して化粧は控えめにする
- 多めに水分を摂りできるだけ飲酒を控える
それぞれの過ごし方について、くわしく解説します。
運動は控えて入浴は軽めにする
美容鍼の施術後は血行が良くなるため、激しい運動は控えて入浴も軽めにするのがおすすめです。
血流の良い状態でハードな運動や長湯をしてしまうと、だるさやめまいなどを引き起こす可能性があります。
身体を動かしたいときは軽い散歩程度に抑え、入浴時はぬるめのシャワーを浴びる程度にしましょう。
施術を受けた日は、できるだけゆっくりとお過ごしください。
しっかりと保湿して化粧は控えめにする
美容鍼の施術後およそ1週間から10日間は、細胞修復のために普段より肌の吸収力が上がっているため、しっかりと保湿して化粧を控えめにしましょう。
肌の潤い補給のためには、保湿力の高い化粧水や美容液などで丁寧にスキンケアをします。
化粧は肌を刺激する原因になるため、使用するとしても低刺激のコスメを選ぶのがおすすめです。
施術後10日間までは普段より念入りにスキンケアするよう心がけてください。
多めに水分を摂りできるだけ飲酒を控える
血行がよくなっている美容鍼後はアルコールがまわりやすいため、飲酒は控えて水分を多く摂るのがおすすめです。
水分を多く摂ることで毒素を尿として排出するデトックス効果も期待できます。
美容鍼後は「身体を労る」イメージで過ごすと良いでしょう。
美容鍼で注意点についてよくある質問
美容鍼の施術を受けるときの注意点について、よくある質問を紹介します。
施術を受けるときの参考にしてください。
妊娠中は美容鍼を受けても大丈夫?
美容鍼は妊娠中に施術を受けても問題ないとされていますが、妊娠初期は体調が安定していないため控えた方が安心です。
サロンによっては安定期前の施術に制限を設けている場合もあるので、事前に相談すると良いでしょう。
美容鍼にダウンタイムはあるの?
美容鍼はほかの美容治療に比べ、基本的にダウンタイムが少ない施術です。
しかし、ダウンタイムは体質やその日の体調により個人差があります。
普段からアザができやすい方や体調を崩しやすい方は内出血や好転反応を起こすケースもあるため、サロンと相談してタイミングを検討しましょう。
大切なイベントが控えている場合は、2週間前までに施術を受けるのがおすすめです。
注意点をふまえて美容鍼を活用しよう
いかがでしたでしょうか?
本コラムでは美容鍼の施術を受けるのに最適なタイミングや、施術前後の注意点について紹介しました。
肌荒れやむくみの改善、ホルモンバランスの乱れを整えるなどの作用がある美容鍼は、一方で一時的に内出血や好転反応などが起きる可能性があります。
しかし、施術を受けるときの注意点を理解していれば不調を最小限にとどめ、より効果的に美容鍼を受けることが可能です。
Be shantiでは丁寧なカウンセリングはもちろんのこと、施術後のセルフケア方法もアドバイスさせていただきます。
施術を受けるうえで疑問点や不安な点があるときは、スタッフや鍼灸師にお気軽にご相談ください。